あなたがはなした
ことばをおもいかえしてたんだ
ただいまおかえりのやりとり
まいにちこれだけはまもっていた
つづかないつぎのことば
おたがいにいとぐちがなくて
へやのほうへあしばやにむかう
からまったこころをほどいたら
あなたのもとをはなれて
なにもはじまらないまいにちをとめにして
あしたはほんのすこしつよいわたしでいたいな
いままでなんなんだろうって
いえるくらいになれてらいいよね
さみしさふあんにかられては
そのたびにあなたをたずねていたんだ
どうしようもない
ただしくもないことでなんどきずついても
あなたをゆるした
ゆっくりとときのながれにまかせ
ひみつはむねにかくして
ひとみにうつるやさしいえがおをしんじてた
できればもうこれいじょう
わたしをあいてにしないで
あなたとすごしたひびが
フィルムのようにやきついてゆく
つみかさったおもいでは
わすれることができなくて
いつかこんなひがくることもわかってた
それでもよかった
うすぐらいしずかなへやのなか
みていないてんきよほうが
ちょうしのあがらないまいにちをつたえてる
くもったそらのいろ
こどくをかみしめてただ
まっしろなドアのむこうあたらしいくつで
あるきだそうなみだこらえ